作品の勢いでおつりがくる少林サッカー

さて今日は少林サッカーについて。

って言っても書く必要あるのかってぐらいほとんどの人が見てると思いますし、もはや特筆すべき点も見当たらないのが困りどころ。

それでも書こうと思った理由は単純に最近見直したからです。実は人生の要所要所で見てるのでかなり見てます。10回以上は確実に見てる。それぐらい個人的に好きな作品です。

 

文句なしの名作

だと思ってます。はい。

チャウ・シンチーも個人的に好きな役者であり監督なんですけど、終始コメディーに振り切っているところが良い。それでいてシリアスなところはシリアスに決めていて、しっかりメリハリもあるな、と。

兄弟子たちが集まってくるシーン凄く好きなんですけど、普通だったら回想シーンとか入れるような場面なのに、写真一枚で説明を終えるあたりもさすがだと思います。それで尺も削れるし、視聴者には想像の余地が残るしね。そして私生活がだめだめだった連中が、同じように写真を見て、同じように一か所に集まる。集まったあとはさながら中学生の部活みたいに全員ではしゃぎ倒す。いや、良い。このおっさんたちの青春群像みたいなところが良い。とても良い。素直に仲間って良いなーと童心に帰ってしまいました。社会に出てからこうやってみんなで集まる機会とか何かに打ち込む機会とかほとんど無いもんな。冴えないおっさんたちというところも良いし、余計な説明が無いところも良い、笑いに終始するところは笑いに終始するし、かと言って笑いだけではない。

文句なしの名作です。べた褒め。

 

少年雑誌?

兄弟子たちとの友情

初めてプレイするサッカーへの努力

そして優勝という名の勝利

某少年雑誌の三大原則をしっかり踏襲してますね~。こりゃ演出も相まって実写版〇〇と言われるのも仕方ない。そもそもチャウ・シンチーって日本の漫画好きなんじゃなかったっけ?

いずれにしろ分かりやすいテーマで内容の掴みやすいストーリーでこれはこれで良いと思います。この三大原則を踏襲しても面白くないものもいっぱいあるし、そこは製作サイドの手腕の見せ所でしょうね。さり気無くラブストーリー的な要素も含んでるし、成り上がり的な要素もあるし、そう考えるとたかがコメディー映画、おバカ映画、雑なCGで子供向け、と侮らない方が良いんじゃないでしょうか。

 

チャウ・シンチー

見た目の冴えない俳優をキャスティングすることで私のかっこよさが映えるというものです。と、本人はこの映画に対するインタビューで冗談交じりに語ったとか語ってないとか。いや仰る通り。この時もう40歳ぐらいでしたよねチャウ・シンチー。見た目の若さが凄い。この映画の為に肉体作りをした、みたいな話を聞いたこともあります。元々喜劇の人だからね。

チャウ・シンチー作品はこれまでにいくつか見てますがこの作品の主人公のキャラ付が一番好きかもしれません。悪く言えばデリカシーが無い、空気が読めない、となってしまうんでしょうけど、この純粋さ、子供っぽさは凄く見習いたい。自分も大人になりたくないなーと未だに思うことがあるんですけど、見た目とか年齢的に大人になっても、この作品の主人公のように真っ直ぐで純粋で夢をずっと持ち続けていたら、いつまでも子供のようにい続けられるもんなのかもなぁ人は・・・ なんて見ながら考えたりしてしまいます。考え過ぎか。こんな性格の男になりたい、と昔から思ったりしてました。

「上った朝日はやがて沈む。時間は待ってはくれない。」

「人生は自分で切り開くもんだろ。」

「夢を諦めたら人生何なんだよ。」

「消えたらまた点けてやる。」

等々、何気に名言の多い映画だと思っています。

 

ヴィッキー・チャオ

何でこの人坊主にしても綺麗なの。

綺麗な女優さんをキャスティングしてはボロボロのメイクを施すことに定評があるチャウ・シンチーですけど、今作でも例に漏れず。この映画のイメージでヴィッキー・チャオを認識している人は普通のメイクで普通の恰好してるヴィッキー・チャオにびっくりするかもしれません。でも坊主でも綺麗だったしな。顔整ってる。そういえばこの人太極拳はこの映画の為に練習したんでしょうか。元からやってたんでしょうか。調べても特に情報が何も出てこない。綺麗な体捌きだなーと見ながら思ってたんですけど。

 

ブルース・リー

魔の手ことチャン・クォックワン(ダニー・チャン)も試合中ブルース・リーになりきってましたが、やっぱりブルース・リーって偉大だわと改めて思いました。

ドニーもブルース好き、チャウシンチーもブルース好き、ダニーもブルース好き。

ジャッキーチェンですら「本物は一人だ」と断言する偉大さ。もう凄い。これこそ原点にして頂点。音楽で言うところのビートルズ。ホラー映画で言うところのエクソシスト。魔の手がデビルチームのシュートにやられて退場するところなんかは、チャウシンチーのブルースに対する敬意がすごく表されてるんじゃないかなーと思いました。

敬礼して送り出すなんて粋な演出だなーと。

余談ですがダニーチャンを主人公に起用したブルース・リー伝説もなかなか見応えのある一作。ただ日本に入ってきてるDVDだと無理矢理30話にまとめられているようで何かダイジェストみたいなんだよなぁ。でも見て損は無い作品だと思います。ダニーチャンはブルース・リー役であちこち起用されまくってるから彼も凄い。そして彼自身もそれを誇りに思っているようで、何だかうらやましい人生だなーと思ったりしてしまいます。

 

総評

紛うことなき名作。

笑いが低俗、つまらん、子供騙し、ありえん っと切り捨ててる人たちはちょっと勿体ないぐらいいろいろ見所のある映画だと思います。ってここで書かなくても世間的には評価されてるだろうし知名度もあるし、何より見てない人の方が少なそうな勢いなんで敢えて言わなくても良いのかもしれませんが(^^;

でも暴力シーンはちょっと過激かもしれない。香港映画だと暴力シーンだったりブラックユーモアが徹底的に描かれること多いですからね。耐性が無いと凄く残酷に映るかも。でもそこらへん徹底的だからこそ覚醒シーンのカタルシスも生まれるというものです。

また人生の節目節目で見ることになる映画だろうなーと思います。とりあえずサッカーしたくなるねこの映画。

 

今回はここまで。