武術家の魂 SPIRIT -霍元甲-

今回はジェット・リー主演の「SPIRIT」について。ジェット・リーって名前未だに馴染みが無いです個人的には。あとちょっとださい・・・?かっこいいのかなジェットって。

勢いはありそう。多分ハリウッド進出した頃には名前である程度インパクト出せたんじゃないかと思います。でもリンチェイの方が呼びやすいししっくりくる。ってことでリンチェイ表記でいきます。

それと映画のタイトルの方なんですけど、原題は「霍元甲」ですね。シンプルに主人公の名前。

こっちも「SPIRIT」って邦題はどうなんだって思わなくは無いですけど、リンチェイの武術魂的な作品だと思えばこれで良いのかもしれません。

ちなみに自分としてはリンチェイ映画を1つ選ぶならこれですね。それぐらい好きだし思い入れのある作品でもあります。

天地大乱と迷うけど、作風とか雰囲気的に僅差でこっちかな。

ではぐだぐだ書いていきます。

 

リンチェイ

相変わらず体捌きとか凄い綺麗。元々太極拳から武術の道に入ったそうなんですけど、彼の身体の伸びというかしなやかさって群を抜いてるなぁーと見てて思います。さすがは武術大会連覇記録保持者といったところでしょうか。「大地無限」見てても思ったんですけど、地上にいるのにまるで水中で腕を振り上げて身体を使っているような、空気も重量として体で感じているような体捌きなんですよね。分かるかなこの表現で。

武術とか全く無縁の知人に「大地無限」のリンチェイの構えのシーン見せたら「?」って顔してたので、自分がそう感じているだけなのかもしれません。自信ない。

あとSPIRITって話の構成的に前半がなかなかに重くて暗いんですけど、リンチェイもジャッキー同様、やはり武術家でもあり俳優でもあるなと思いました。

どん底から考えを改めて這い上がるっていう役柄をしっかり演じきっている。

っていうか改めて考えるとブルース・リーとかジャッキーとかリンチェイとかドニーとか、身のこなし凄いのはずっとやってきている人たちだから分かるとして、演技力も結局凄いと思うんですよね。経験なんでしょうかねそこらへんも。ブルース・リーは家庭環境もあり、ジャッキーは京劇もありでしょうから、武術的なこととずっと並行してきてはいたんでしょうけどね。

それにしてもずっと剣道とか居合とか殺陣とかやってるからって舞台上で演技が光るかどうかは別問題ですよね。自分の話です、すみません。

 

そういえばこの作品で、この対決が好きっていうのは実は無かったりする。

これが天地大乱だったらVSドニーシーンとか言えるのかもしれないですけど、全体的な雰囲気とか作風で魅せてるイメージなのでプロレスラー戦が好きなわけでも中村獅童戦が好きなわけでもないですね。あ、でも三節棍使うシーンは好きだな。あと個人的にはワイヤーアクションはさり気無い方が良い、基本的に生身アクションの方が好きっていう志向なのでリンチェイアクションはあまり肯定的でも無かったりします。

ハリウッド作品とかだとワイヤーばんばんで凄いことになってるし。漫画だ。

何か話脱線してきましたが、役どころも含めてこの作品のリンチェイはマイベストリンチェイです。

 

映像美

この映画に関してはリンチェイの武術とか魂とか、霍元甲という人の一生とか、トピックはいろいろあると思うんですけど、映像美もかなりあるように感じます。

田植えのシーンも画面の作りが綺麗。元甲が身投げするシーンもそう。果し合いするシーンも、まずはシチュエーションから雰囲気作りして戦闘の中の綺麗な画面を見事に作り出している印象です。グランドマスターより映像美感じるなぁこの映画の方が。贔屓目でしょうか。

ここらへんストーリーやアクション的な面白さも忘れず、その上で画面に映る隅々まで綺麗に作り込んでこだわった雰囲気を感じるので、そこらへんも自分としては好印象です。

 

主人公の友達

劇中に「ジンスン」という名の、主人公の幼馴染が出てきます。あまりこの役を演じられている方の情報は持っていないのですが、とりあえずこのジンスンという男「良い奴過ぎやろ」と思いました。それが良いか悪いかは置いといて。

一旦縁を切ったような描写がありつつ、結局終始主人公を気にかけ、お金を出し力を貸し、徹底的にサポートし続けるその姿勢に感動すらしました。いや、こんな人実在したら心広すぎて感服しそうなもんです。

ある意味彼の物語でもあるのかな。途中で友情が破綻しかけるものの、それでも相手をサポートし続けるその姿は自分も見習いたいと思います。

 

総括

っということでだいぶ好きな映画ですこれ。たまに思い返して見たくなる。

ただレンタルとかだと冒頭のミシェール・ヨーのシーンとか、カットされたシーンが多々あるので全体を通して見たいって人には完全版をおすすめします。カットされたシーンがたくさんあるとその作品ってだんだんダイジェストみたいになっていくしね。

余談ですが、自分の武術のお師匠さんはこの作品見て泣いたって言ってました。最後元甲が死ぬシーンで。

「凄いよね~カンフー映画で泣くって。」って言ってましたが、こりゃもうカンフー映画っていう括りで良いのかどうかですね。じゃあ何って言われると困るんですけど。純粋な伝記でもないし事実とはだいぶ違うようですからね。

あれ、そういえば書いてて思ったんですけど、映像美といいカンフー映画じゃないのでは?という点と言いグランドマスターによく似てる。

一代宗師 グランドマスター - 風来坊の戯言

なのにそのどの要素もグランドマスターと違って良い方向に作用してる。これが贔屓目か。グランドマスター好きの方すみません。まぁ描写や方向性が似てても合う合わんはあるということで・・・

あと個人的に中村獅童がアクションの時にスタントマン感丸出しなのはそんなに気にならないかな。スタントマンなのは見て分かるんですけど、リンチェイがメインでそのリンチェイは自分で動いてるんだから良いじゃん、という意味で。結構気になってる方多いようですねこれ。

 

はい、今回はジェット・リーリー・リンチェイ)主演のSPIRIT(現代:霍元甲)でした。どっちの表記もカバーしようと思うとなかなか大変。

未見の方は一度ぐらい見る価値ある映画なんじゃないかと思います。

 

今回はここまで。